管理会社への見積依頼

管理会社事情は地域によってまちまち

管理会社事情は大都市圏と地方都市ではかなり違います。複数の大手管理会社が事務所を置くような大都市では、管理会社を替えることもそんなに特別なことではありませんし、見積依頼をすると、すぐ2,3社の見積書がそろいます。
しかし、地方都市に行くと、「マンションの売主=管理会社」で他には管理会社がなかったり、地元の管理会社は1社だけで、大手管理会社は担当者が月1回出張して来るだけということもあります。地方へ行くと「管理会社に手を引かれたら困るので、不満があっても強くいえない」と相談を受けることもあります。
まず、地域の管理会社事情を押さえておきましょう。替わりの管理会社の確保が容易でない地域では、管理会社に不満があれば、行政の相談窓口やマンション管理士会等に相談をしながら、まず管理組合が自立し、知識を持って現管理会社と契約内容の交渉ができるようになるところから始めてください。

 

マンションの規模や管理状況も関係する

大都市で管理会社がたくさんあれば、引き受け手に困らないかというと、必ずしもそうはいきません。小規模のマンションで、管理費の額も低く、修繕工事に関する合意形成がうまくいかず、しかも長期滞納を抱えているようなマンションは、手がかかる上に利益が出せないということで、引き受け手が現れないというような事例もあります。

小規模マンションで「安値で管理受託する管理会社が現れ喜んでいたのに、大規模修繕工事を受注し完了したら、日常管理の方は契約通りに履行してくれないがどうしょう」と相談されることもあります。

このようなマンションでは、管理会社を替えれば問題が解決する訳ではありません。マンション管理士等専門家の力も借り、自分たちがやるべきことと管理会社に要求すべきことを整理し、まず現管理会社と協力して問題解決に当たりながら、力をつけていってください。

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